トンボの日々

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カテゴリ:つぶやき( 216 )


2019年 02月 18日

青色型?

ハードディスク内の整理をしていたら出てきた画像。

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昨年の初秋に山梨で得たルリボシヤンマ雌だが、腹部の付け根がほんのり青味を帯びている。青色型雌
がよく出るマダラヤンマ、オオルリボシヤンマと比べ、ルリボシヤンマは極端に青色型が少ないと思う。
トンボを始めて以来、関東甲信では一度もお目にかかったことがない。画像の雌も、青味部分はあるが、
全体で見れば間違いなく通常型の範疇だろう。
図鑑やウェブの写真でもルリボシヤンマの青色型の写真はあまり見かけないので、全国的に見ても、そ
れほど出現率が低いのかもしれない。
ルリボシの青色型に出会うには、なんとなく東北や北海道の方がいいのかも、と思っているが、実際は
どうなのだろうか。
このヤンマが乱舞する北海道の湿原で、一日中青い雌を探してみたい。






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by brunneus | 2019-02-18 00:12 | つぶやき | Comments(0)
2019年 01月 16日

11月中旬に採集したヒメカマキリの飼育を始めて、ちょうど2ヶ月。
既に3個ほど卵を産んでいるが、無事に年を越し、まだまだ元気に餌を食べている。

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こちらの動きにいちいち反応する様が可愛らしく、机の上にささやかな癒し空間を醸し出している。

カマキリの挙動を観察していると、いつも「何かに似ている、、」という既視感を覚えるのだが、机上
のヒメカマキリを眺めていて、ついに答えが出た。

それは猫だ。

ゆっくりとした、慎重でしなやかな動き、周囲の動きに敏感に反応する頭部、獲物を狙う時の低い姿勢。
そのどれもが猫と共通するものだったのだ。カマキリに限らず、樹上に暮らす直翅類は大概スローモー
ションだが、カマキリは頭部が自在に動くので、さらに猫の雰囲気が増すのだろう。
考えてみれば、カマキリも猫も同じ待ち伏せ型の狩りをする。同じ習性を持つ生き物は、姿形が大きく
異なるにも関わらず、種群を越えて同じ立ち振る舞いとなるところが面白い。トンボで言うなら、猛禽
類とミナミヤンマ類の滑空、というところか。


さて、このヒメカマキリ。
いつまでその愛らしい姿を見せてくれるだろうか。









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by brunneus | 2019-01-16 00:04 | つぶやき | Comments(0)
2018年 12月 15日

走馬灯

ここ数日の急激な冷え込みは、触れるPCのチタンが手に厳しい冷たさを伝える。
そんな時は、汗だくになってフィールドを走り回った良き思い出に浸ってみる。

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走馬灯のように。












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by brunneus | 2018-12-15 11:28 | つぶやき | Comments(2)
2018年 08月 07日

ハネエゾ三昧

少し前のこと。
久しぶりに訪れるハネビロエゾトンボの産地に、カメラを担いで訪れた。
相変わらず狂った暑さの毎日で、アプローチのことを考えただけでゲンナリするが、チャンスはこの日
しかない。曇りがちで日差しが弱いことが唯一の救いだ。

ポイントに到着すると、探すまでもなく、流れの上を往復する雄の姿。

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見ているとひっきりなしに雄がやってくる。個体数が多いことには安心したが、飛び方に落ち着きがな
い。撮影は苦戦しそうだ。

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ホバリングする時間も少なく、ファインダーに捉えた瞬間に他の雄に干渉され、一瞬で姿を消してしま
う。蒸し暑さで集中力も途切れがちだ。この状態では雌の産卵は厳しいか、、。

流れを行き来しながら、雄の密度が薄い場所を重点的に見て回る。そしてついに!

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チャンスはこの一回だった。いつ雄に見つかるかハラハラしながらの撮影だったが、最後には雄に連行
されて終了。

不満は残るが、一応、目的は達成できたのと、暑さでバテてきたので撤収。
帰り際。心当たりの木陰を覗いてみると、、、

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やっぱりいた。
木陰に避暑する雄。眠っているのか、こちらが多少ラフに動いてもびくともしない。
近くの枝にも別の雄の姿を発見したので、視線を移動させると、見えてきた光景に思わず息を呑む。

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狭い範囲に2雄1雌。実際はこの画角のすぐ外側にも雄が止まっている。さらに奥へ歩くと、、。

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雌が2匹。

ハネビロエゾトンボが、これほど高密度に静止している状況を見たことがない。やはり気温の高さに起
因した現象なのだろうか。

汗だくの一日だったが、滅多に見られない光景を目に出来て満足。
こんな日は帰路の長いアプローチも苦にならない。






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by brunneus | 2018-08-07 17:26 | つぶやき | Comments(2)
2018年 07月 19日

遠い記憶・その3

国道沿いの食堂で遅い夕食を食べ、疲れ果てて宿に戻る。
蚊取り線香の煙が漂う薄暗い廊下を進み、部屋へ。即座にエアコンを点けると、重々しい音と共に埃臭
い風が額を撫でる。汗を滴らせながら、部屋の温度が下がるのをじっと待つ。

やがて送風口からの風が涼やかになると、一気に緊張が解け、同時に眠気が襲ってくる。しかしここで
眠るわけにはいかない。
戸外にある洗濯機にじっとりと湿った衣服を放り込みスイッチを入れると、懐中電灯を持ち、ビーチサ
ンダルを引っ掛けて、海岸を目指す。
気持ち良さげな歌声が響くスナック街を抜けると、潮騒の音だけが鳴る漆黒の世界。どこまでも続く真
っ黒な水面の遥か遠くに、ぽつんと島の灯り。時々近くで点滅するのは漁港の灯台。
真っ黒い異世界に踏み込む軽い恐怖をごまかしながら、ハマヒルガオの葉を踏みしめて、波打ち際へ。

波の音が近くなった所で懐中電灯を点ける。

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光の中に浮かび上がる、異形のカニの姿。ツノメガニだ。
ここで動きを止め、カニに光の輪を浴びせながら徐々に間合いを詰める。カニからは光の向こうの存在
は見えないようだ。さらに近付く。

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充分に射程距離になった所で、一気に押さえ込む。

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国内最大のスナガニ、ツノメガニ。甲幅はアカテガニほどだが、脚が長いので遥かに大きく見える。
暗闇の中では、さらにその巨大さが際立つ。
スナガニ科に限らず、砂浜に棲むカニやヤドカリの多くは夜行性だ。昼間に訪れても、彼等は穴深く潜
って出て来ない。何かの間違いで砂に出ていることもあるが、近付く前に猛スピードで逃げられてしま
う。
彼等に出会うには夜。視力に長けた彼等も、暗闇だとこちらの姿が見えず、容易に近付くことができる
のだ。
この接近法を知ってからは、夜の砂浜探索は、南方遠征のルーチンになりつつある。昼間のトンボが振
るわなくても、夜のカニたちは裏切らない。


空を見上げれば、恐ろしいほどの星で覆われている。時々、緑色の光の残像を残して消える流星。
防波堤の上でしばし宇宙とシンクロしてから、また黴臭い宿の部屋に戻る。






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by brunneus | 2018-07-19 00:07 | つぶやき | Comments(0)
2018年 07月 14日

増減2018・その2

今現在入ってきている情報では、ヤンバルの馴染みのポイントのカラスヤンマが今年は非常に数が少な
いようだ。
川がどこも妙に綺麗だった、という話も聞く。世界遺産を睨んだ工事の影響もあるとは思うが、羽化の
時期の大雨で、ヤゴが底質もろとも根こそぎ流されてしまったのだろうか、、。きちんと調査したわけ
ではないので原因は不明だ。もしかしたら、たまたまその日が少なかっただけなのかもしれない。

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話変わってオオメトンボとアメイロトンボ。
オオメトンボは、オキナワミナミヤンマが飛ぶ渓流の水溜まりに朝行くと、多くの個体が飛び交ってい
る。しかし全く見られない年と、沢山の個体が飛び交う年がある。同じ時期の同じ時間なのに、不思議
だ。今年は最盛期とまではいかないものの、複数の個体が飛んでいたようだ。
アメイロトンボは海岸沿いの水田地帯や、その水路で見られるが、このトンボも個体数の増減が激しい。
全く見られない年が続いたかと思うと、あちこちで見かける年も。今年は少ないながらも見られたよう
だ。アメロトンボも移動性が強い種なので、個人的にはオオギンヤンマやトビイロヤンマとリンクして
いるのでは、と思っている。

トンボ以外ではこの虫。

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タイワンツチイナゴ。
この巨大なバッタとの出会いは、2000年の渡嘉敷島でのこと。山の頂上のだだっ広い草原で、足元
の草むらから歩く度に飛び出す赤茶色の小鳥がいて、正体を確かめようと近付くと、それがバッタで驚
いたことがあった。
その時の衝撃はずっと残っていて、次に出会ったら是非手にしたい、とその後の遠征で気をつけて見て
いたが、出会いに恵まれなかった。
今年はどこの場所でも大量に発生しているらしく、街外れの空き地やサトウキビ畑はもちろん、林道脇
のちょっとした草むらにもいたらしい。何がこのバッタの発生をコントロールしているのだろうか。

行く度に様々に表情を変える自然があるから、遠征が飽きない理由のひとつだと思う。









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by brunneus | 2018-07-14 13:09 | つぶやき | Comments(0)
2018年 07月 10日

遠い記憶・その2

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亜熱帯の島の、田舎のバスターミナル。
目的地へのちょうど中間地点という所だが、このターミナルにある売店が好きだ。白い光が充満する世
界から薄暗い店内に一歩入ると、涼しげな風が頬を撫でる。奥のベンチでは近所の女子学生が扇風機の
前で涼んでいる。雑然と並べられた雑多な商品の中から、いつも選ぶのはサーターアンダギーとターン
ムのパイ。そしてパックに入ったモズクの天ぷら。
商品の裏にいる店のオバアは、どこかへ行ってしまっている時もあれば、知り合いと長電話している時
もある。

やがて老いたエンジン音を響かせながら、乗り継ぐバスがやってくる。
冷房が効き過ぎた車内に、乗客は自分しかいない。暴力的な運転で国道をひた走り、さらに奥地へ。

午後遅く、海沿いの水田地帯へ降り立つ。

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午後とはいえ、日差しは衰える兆しもなく、頭上と地面の照り返しで光と熱にがっちりと全身を捉えら
れている。額を撫でる熱風、吹き出す汗。意識が朦朧としてくる。

汗で霞む眼を凝らしてイグサの間を覗くと、当初は見えなかったものが見えてきた。

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すぐに限界が来た。ぬるい水をいくら飲んでも体力が回復しない。いま必要なのはぬるい水ではなく、
身体の芯の温度を下げる冷水だ。身体が動かなくなる前に、谷間へ逃げ込む。

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心地よく冷えた川の水に足を浸していると、いくらか気分が楽になってきた。林道へと出てみると、頭
上に気配。見上げると、待ちこがれていたシルエットが舞っていた。

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これを見られただけでも、東京から10時間、遥々やってきた意味があるのだ。
久しぶりに出会う恋人を見たときのように、胸が高鳴るのを感じる。









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by brunneus | 2018-07-10 23:02 | つぶやき | Comments(0)
2018年 07月 08日

増減2018

移動性の強いトンボは、年によって個体数の増減が激しい。
例えばこの二種。

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上:オオギンヤンマ 下:トビイロヤンマ

オオギンヤンマは、2000年代前半まではヤンバルの水田地帯に多くの個体が見られ、飛んでいて
も無視していたほど。ところが次第に数を減らしていき、2008年を最後に全く見かけなくなった。
ところが数年前からトンボ仲間の間で目撃され始め、今年も雄雌ともに複数見られたようだ。
かつてヤンバルにオオギンヤンマが多かった頃、飛ぶのは雄ばかりで雌は見たことがなかった。一度
だけ、リュウキュウギンヤンマの雄に捕捉された雌を手にしたことがあったが、このヤンマの雌は、
いったいどこで何をしているのだろう。水田地帯で産卵するのはギンヤンマか、リュウキュウギンヤ
ンマの雌ばかりなのだ。自分の目が節穴なだけかもしれないが、、。
画像の雌は、日没後、芭蕉の木の上を飛び交うトビイロヤンマに混じって飛んでいたもの。

トビイロヤンマも、2000年代前半頃はそれこそ無数に飛んでいた。以降は全く見かけない年はな
いが、個体数は減ったり増えたりを繰り返している。

この2種は山間部には見られず、平地、それも海岸沿いの開けた浅い池沼に多い。分布の本拠地は東
南アジアから太平洋一帯でとても広大だ。強靭な移動力で、大海原に点在する島々を渡り歩いている
のだろう。
近年の研究ではオオギンヤンマは国内に定着せず、飛来種扱いになっているが、個人的にはトビイロ
ヤンマもそれに近い状況なのでは、と思うのだ。

現地を訪れるたびに個体数の増減に一喜一憂する。自然の気まぐれに振り回されるのも、それもまた
自然相手の趣味の一部なのだろう。

そういえば少し前から神奈川にオオギンヤンマが入っているらしいが、開拓精神旺盛な若者諸君の成
果はあっただろうか。










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by brunneus | 2018-07-08 13:12 | つぶやき | Comments(0)
2018年 07月 06日

遠い記憶・その1

羽田から南へ向けて離陸したボーイング727は、初夏の靄に霞む東京湾の上空で右旋回する。眼下に
横浜臨海部が見えたところで視線を上げると、北西に奥秩父最高峰の北奥千丈岳から金峰山へと続く緩
やかな盛り上がりの上に、八ヶ岳が見えてくる。

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そして視線を左に移すと、ピラミダルな甲斐駒ケ岳、北岳から間ノ岳、農鳥岳の南アルプス北部の核心
部が雲の上に顔を出している。

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夢中になって窓ガラスに額を押し付けているうちに、刻一刻と峰々は形を変えてゆき、眼下に黒々とし
た富士山の火口が見えてくる頃になると、南アルプスの上に小さく輝く雪の連山が顔を出す。槍ヶ岳や
穂高の北アルプス南部の盟主たちだ。機体はいま駿河湾沖の太平洋上空を飛んでいる。北アルプスまで
遥か170キロ。

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これから向かう光と熱の狂気の世界と、未だ雪と氷が支配する標高3000mの世界。ふたつの全く異
質な世界が、意識の中で交錯する。

伊勢湾が見えてきた所で機体は本州から離れ、進路を南西に変え、大洋のただ中を進む。うとうとして
きた所で眼下を見ると、色鮮やかな珊瑚礁に囲まれた亜熱帯の島。

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目を凝らすと家の一軒一軒が判別できる。小さな港沿いの集落。

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クマゼミの声に包まれながら、人々の一日の活動が始まっているのだろう。

羽田から南へと向かう機窓。温帯から亜熱帯へと移り変わる眼下の風景を受け入れることが、意識を日
常から開放する大切な儀式なのだ。

そして光と熱の狂気の世界へ。









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by brunneus | 2018-07-06 21:59 | つぶやき | Comments(0)
2018年 06月 10日

憧れ

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オオトラフトンボと初めて出会ったのは、15年ほど前、仲間と訪れた北関東の池だった。当時はそこ
そこ数がいたように思うが、装備や技術が貧弱だったおかげで(今でも貧弱だが、、)とても手が届か
ないトンボだった。

手に入らないと余計に執着してしまうのが人間。
当時手元にあった古い図鑑には、具体的な記述は「富士山頂でも記録がある」とか「八ヶ岳北横岳山頂
の池に棲息」と書かれているのみで他に情報もなく、本気で北横岳に登ろうとまで思っていた。

北関東の池にはその後単独も含めて何度か通ったが、アプローチの長さの割に貧果なことに辟易して、
いつしか気持ちが離れてしまった。

三年前。身近な場所での新たな情報を得てからはそれほど遠くない存在になったが、やはり当時感じて
いた憧れの気持ちはまだ強い。
縄張り行動、体格共にトラフトンボより遥かに大きなスケールで、赤茶色の身体の先端にエメラルドグ
リーンの複眼を輝かせながら、水面を悠々と飛ぶ雄を眺めているだけで満足してしまう。

カラスヤンマ、ネアカヨシヤンマ、トビイロヤンマ、マルタンヤンマ、そしてオオトラフトンボ。
今では身近な存在となったトンボたちだが、どれも最初の一匹を手にするのに苦労したものばかりだ。
これらのトンボたちに対する憧れは、これからもずっと続くのだろう。







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by brunneus | 2018-06-10 11:04 | つぶやき | Comments(0)