トンボの日々

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2018年 04月 18日

ツグミ二種

トンボが開幕したは良いが、その後の天候不順で足踏み。
朝からの雨が上がり、空が明るくなったので、仕事前にカメラを持って一橋大学へ。

到着して早々に、すぐ先の地面に赤いツグミが佇んでいるのが目に入った。慌ててカメラを出してファ
インダーを覗くと、そこにいたのは一橋では初見のアカハラだった。

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この個体はどうしたことか、数メートルまで近付いても全く動ぜず。弱っているのかと、さらに近付く
と突然「ポピピピピ!」という叫び声を残して元気に飛び去っていった。

自分の目が節穴なだけなのかも知れないが、都内の平地で見る林床性ツグミはシロハラが殆どで、アカ
ハラはごく少ないように思う。元々の渡来数が少ないのか、好む環境が違うのかは分からない。アカハ
ラは高原地帯で繁殖する鳥なので、今日見た個体は、高原への渡りの途中なのだろう。

この日目に付いたもう一種は、普通のツグミ。

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この鳥もそろそろ旅立っても良い頃だと思うが、まだまだ沢山いた。こころなしか、いつもよりおっと
りしていて、接近を許してくれた。

森の梢からはシメの鋭い声と、アオジの長閑な囀り。この二種も平地では冬鳥だ。

今年は春の訪れが早いが、冬鳥たちはいつまでこの場所に留まってくれるのだろうか。






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by brunneus | 2018-04-18 23:48 | その他 | Comments(0)
2018年 03月 23日

灯台下暗し・その2

数日前。
いつものように空き時間に一橋大学構内を散策していると、少し先の薮から褐色の鳥が飛び上がり、
エアコンの室外機の手前に止まった。遠いのに加えて全く絵にならない場所だが、ここではまだ見たこ
とがないカシラダカにも見えたので、とりあえず証拠写真を一枚。

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この直後、鳥はどこかへ消えてしまったのだが、画像を眺めるうち違和感が沸き上がる。カシラダカに
しては、妙に黄色いのだ。まさかミヤマホオジロの雌だろうか?帰宅後に図鑑と照らし合わせてみる。

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左:カシラダカ雌 右:ミヤマホオジロ?雌

カシラダカに対しての相違点3つ。

①眼から後ろに流れる淡色部が後頭部で広がって、やや黄色味を帯びている
②目の先に濃色部がある
③喉の部分に黒条が殆ど無く、黄色味を帯びている。

それ以外の識別点は残念ながら写真が不鮮明すぎて不明だが、こうして比べてみると、ミヤマホオジロ
である可能性がぐっと上がったように感じる。

ミヤマホオジロは、どちらかというと山沿いで見られる鳥で、都内では八王子の山沿いに有名ポイント
がある。平野部の住宅地に囲まれた林で見られるものなのだろうか。あるいは渡りの途中に立ち寄った
個体なのかもしれない。
国立市一橋大学。訪れる度に発見がある、なかなか面白い場所だ。






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by brunneus | 2018-03-23 23:15 | その他 | Comments(0)
2018年 03月 09日

灯台下暗し

数日前。
ふとした思い付きで、仕事前に近所の一橋大学にカメラを持って寄ってみた。
到着してほどなく、頭上から「プチプチ、パキパキ」と聴きなれない音がする。見上げて息を呑んだ。

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イカルの群れ。
音の正体は、イカルの群れがイロハモミジの実を巨大な嘴で砕く音だったのだ。ざっと見ただけでも、
一本の木に20羽以上いそうだ。

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こちらがじっと眺めているのも気にせず、一心不乱に実を啄んでいる。15分くらいこの状態が続いた
が、何がきっかけか、突然「キョッ」と口々に短く叫んで、森の向こうへと飛んで行ってしまった。

初夏に雑木が茂る山に行くと、谷の向こうから長閑な声が響いてくる。もしくは頭上を数羽の群れで波
状飛行しながら飛び去る。これが個人的なイカルの記憶だ。
そんな「山の鳥」が、国立駅前のど真ん中で見られるとは思ってもみなかった。いつかはじっくり観察
してみたかったが、まさに灯台下暗し。

冬の間定着していたのか、それとも山への移動中に立ち寄った群れなのか、、。
時間があればまた訪れてみよう。







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by brunneus | 2018-03-09 00:36 | その他 | Comments(0)
2018年 02月 28日

ようやく

地元でなかなかルリビタキ雄に出会わないので、業を煮やして有名なポイントへ。
到着してまず目に付いたのは雌。

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そしてその後、間を置かずして、待望の雄が登場。

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ここで焦って追ってはいけない。こういう場合、じっと待つとたいてい向こうから接近してくるので、
静かに待機。

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そして目の前数メートルに。午後の陽光に瑠璃色が映えて、ほんとうに美しい。

それにしてもさすがと言うか、こうも楽に撮れてしまっては拍子抜け。とりあえず目的は達成したので、
残り少ないシーズンは地元での探索に費やしたい。










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by brunneus | 2018-02-28 00:09 | その他 | Comments(0)
2018年 02月 20日

望岳・その2

先日の望岳行から。

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悪沢岳

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甲斐駒ヶ岳

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北岳

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赤岳

山はそれぞれが強烈な個性を主張していて、人格のようなものすら感じてしまう。このような個性溢れ
る高峰が一堂に会する甲府盆地は、山好きにとっては堪らない場所だ。
鼻先が痛くなるくらいの冷え込みだったが、日が暮れるまで山と対話していたいと思った一日だった。






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by brunneus | 2018-02-20 23:47 | その他 | Comments(0)
2018年 02月 20日

望岳

所用のついでに、山梨に望岳と鳥見。
列車が小淵沢に到着する少し前、進行方向左側に開けた畑の彼方に、怪しく輝く白い小さな塊を見た気
がした。予定を変更して、急遽小淵沢で下車。タクシーで飛ばして数分。はやる気持ちを抑えながら、
北東にそびえる八ヶ岳と、甲斐駒から北に延びる入笠山塊の裾野が落ち合う箇所を凝視する。

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見えた!  
山梨の平地から見える、北アルプス穂高連峰。
夢中でシャッターを押し、画像をよく確認してみると、北穂高の右に続く林の向こうに白い物が見え隠
れしている。拡大してみる。

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やはり。
北穂高から大キレットを経て、南岳、中岳、大喰岳、そしてその右に槍ヶ岳の穂先が、、。

山梨県の大部分を占める甲府盆地は三方を山に囲まれているが、唯一北西だけには高い山がない。これ
は本州を真っ二つに切り裂く大断層「フォッサマグナ」が、甲府盆地を南北に貫いているからだ。そし
て、その大地のへこみは遥か先の北アルプスにぶつかり、進路を北東に変える。その曲がり角に、穂高
連峰が立ちはだかるのだ。

東京在住者にとっては、多くの前衛の山々を従えて長野の奥地に鎮座する穂高は、遥かな憧れの山だ。
その憧れが、一部ではあるが、高い山に登らずして山梨の平地から見える。これぞまさに自然の造形の
妙だろう。
日本海側に近い冬の北アルプスは、雪雲に長期間閉ざされていることが多い。つかの間の晴れ間に、偶
然遭遇できたことは幸運だった。
この日は、この後に鳥も見たが、何よりも遠くに霞む穂高の山岳展望が強烈に瞼に焼き付いたのだった。






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by brunneus | 2018-02-20 00:06 | その他 | Comments(0)
2017年 09月 29日

呪いは解けた

正直、前回の採集行でマダラヤンマは懲りたので、今年はもう終わりにしようと思っていた。しかし晴
天予報を見ると、むくむくとまた気持ちが膨らんでゆく。

今回は海にほど近い秘密の池を訪れてみたが、快晴適温にも関わらず、雄の縄張りは不活発。胴長を履
いて入水すると、目の前には食事中の雄。

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この時期の主食はアカネ類らしい。
池の中では全神経を研ぎすませて、ガマのジャングルの中を巡回する。広大な池の中で産卵中のマダラ
ヤンマの雌に出会うのは運頼みだ。その運を引き寄せるためにも、歩みを止めずにひたすら水の中を歩
き続けるしかない。
この日はまだ日が高いうちに、「幸運の音」つまりマダラヤンマの雌がガマの根元から飛び立つ「カサ
ッ」という微かな音に巡り会うことができた。

そして午後。
西に傾いた光が、ガマの群落を黄金色に染める。

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雌の産卵のハイタイムに入る頃だ。今までにも増して入念に探索するが、雌どころか雄も飛び出さない。
そして虚しく日没を迎えるが、このまま引き下がるわけにはいかない。最後の足掻きで黄昏飛翔のポイ
ントを探す。
空高く舞うアカネの摂食が終わる頃。池に隣接した草むらを歩いていると、視界を白い小型のヤンマの
シルエットが駆け抜けた。急いで追うが見失う。少し歩くと、今度は灌木の梢を同じ形の影が狂ったよ
うに宙返りしている。あれはマダラヤンマか?
竿を手に構えるが、予測が付かない変幻自在の飛び方に翻弄される。まるで八重山で見たアメイロトン
ボの摂食飛翔のようだ。何度かのニアミスの末に、ようやく快音。やはりマダラの雌!
この日は他にも数匹、同じように路上や梢を狂飛する個体を目撃。

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幸運なことに、三年振りに青色型の雌も手にできた。
北関東で一度だけ見た記憶では、マダラヤンマの雌の黄昏飛翔は、アシ原の上の広範囲を多角形を描い
て飛び回る、、というものだったので、今回のようなパターンは全くの予想外。
複数の個体が同じような飛び方をしていたので、これがここでのスタンダードなのだろう。

マダラヤンマの新たな一面を垣間見た日。前回の呪いは完全に解けたようだ。





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by brunneus | 2017-09-29 00:21 | その他 | Comments(0)
2017年 09月 23日

ルリボシ三昧

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つい三ヶ月前、サキシマヤマだのイリオモテミナミだの騒いでいたのが嘘のように、頭の中はルリボシ
一色に染まっている。
秋風が吹くと誰もがサンマとビールが恋しくなるように、やはり季節の流れには抗えないということだ
ろうか。
オオルリボシヤンマやマダラヤンマの産地は高原や北方であることが多く、現地では一足先に秋色に染
まった風景で一日過ごすことになる。この体験が、頭の中から亜熱帯の残り香を一掃するのに役立って
いることは間違いないだろう。

モズの高鳴きと、遠くの林から響くチッチゼミの声。頭上を悠々と舞うオオルリボシの雄と、微かな翅
音を残して足元の岸辺から飛び立つ雌。
この時期のトンボ採りは、汗だくになって頭上のトンボを追い回す真夏とはまた別の、染み入るような
心地よさがあるように思う。

そして再び、足は深まった秋の世界へと向かう。









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by brunneus | 2017-09-23 00:16 | その他 | Comments(2)
2017年 08月 30日

幻日

先日、用事があって山梨に出かけた。
ただ用事を済ませて帰ってくるのもつまらないので、スケジュールにトンボ採りもねじ込む。おかげで
苦手な早起きをしなければいけなくなってしまった。

このポイントは、トンボを始めた頃にルリボシヤンマを狙ってまず訪れた場所。当時は情報に乏しく、
北方系のルリボシヤンマは関東平野では採れないと勝手に思い込んでいたのだ。幼い頃から慣れ親しん
だ地域でもあるので、沢山の思い出が詰まっている。

この日は好天予報にも関わらず、現地に着くとどんよりとした曇り。まあ山なので仕方ない。ルリボシ
ヤンマの活動には影響ないだろう。
カラマツの梢を渡る風の音。時々森の中から聴こえるヒガラの呟き。曇っているので、いつも森から響
いているコエゾゼミの声がなく、静かだ。テレピンの香りを微かに含んだ、冷たい空気を思い切り吸い
込む。

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見た所、空間を飛ぶヤンマの姿はない。
試しに竿で湿地の草を揺らしてみると、「かさっ」という乾いた音と共に黄土色のヤンマが飛び出して
きた。いかにも驚いて周囲の様子を確認している、という様のホバリング。すかさずネットを振る。
よく見ると、すぐ脇にも同じようにホバリングする黄土色、、。
しばらくすると、ルリボシヤンマ雄と思われるヤンマが忙しなく湿地を徘徊し始めた。

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このポイントには正味1時間と少ししか滞在できなかったが、目的のトンボが無事確保できて満足。

そしてこの日の帰り。
中央本線の車窓から何気なく東側を眺めていると、奥秩父の盟主たる素晴らしい山容の金峰山の左に、
虹色が。

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これは太陽アークの一種「幻日」というものだろうか。
曇りがちの日にも関わらず、思わぬ光景が見られた。「この先なにか良いことが起こりそう」などと都
合のいい期待をしてしまうのであった。









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by brunneus | 2017-08-30 11:20 | その他 | Comments(0)
2017年 08月 14日

様々な情報の流通が年を追うごとに増大しているが、トンボも例外ではない。情報の中には良いものも
あるが、いっぽうで悪いものもあるので、情報の扱いに神経を使う。
無邪気な時代は終わってしまったようだ。

例えばこのトンボ。関東では何かと炎上しがちなので、実験的に、今回の採集行のリアルな情報は誰に
も伝えないことにしてみよう。

8月某日。初めて訪れる某ポイントに、某氏とふたりで訪れた。
予報に反して天気は日差しがベースで、気温も高い。ポイントの手前から目的のトンボが摂食飛翔する
姿があちこちで目に入る。竿を出したい気持ちを抑えて、先を急ぐ。

ポイントに着くと、さっそく複数の雄がパトロールする姿が目に入る。リュックから竿を出して臨戦態
勢。このトンボを採るには、6mのロッドは不要なのだ。

待つことしばし。
最初の雌が視界に入ってきた。すぐにでもネットを振り下ろしたい衝動を堪えて、雌が安定して産卵す
るのを待つ。頃合いを見計らって、静かに竿を振り下ろす。
ほどなく某氏が立つ場所もヒットし出したようで、あたりの動きが慌ただしくなってきた。

以降1時間ほどが産卵時間だったようで、それほど間を置かずに雌が飛び込んで来る状況が続いた。
満足したので、午後の早い時間に撤収。

このトンボの雌は、産卵に入らない日は一日待っても一匹二匹、という場合もあれば、この日のように
短時間で連続して入ることもある。どんな要因が、雌の産卵を促しているのだろうか。

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また来年も、このポイントを密かに訪れてみよう。






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by brunneus | 2017-08-14 13:26 | その他 | Comments(0)