トンボの日々

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カテゴリ:山梨( 3 )


2018年 05月 06日

キビタキの森

前回の訪問から一ヶ月。再び標高1200mの高原へ。

赤岳はさらに雪解けが進み、ほぼ夏の姿に。

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森は芽吹きの真っ最中。東京の山はとっくに濃い緑に覆われているが、これが標高差というタイムトン
ネルなのかも知れない。

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そんな森の中から響く、聞き慣れない地鳴きに耳を奪われる。レンズを覗くと、そこにいたのはこの鳥。

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キビタキ雄だ。

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じっと観察してみると、複数の雄同士で縄張り争いをしているようだ。囀りながら頻繁に背中の黄色い
部分を膨らませる行動が見られた。同種の雄や、雌に対するディスプレイの一種なのだろうか。

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他の雄に気を取られてこちらに気付かないのか、目の前までやってくることも。


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森の中に消えた雄を探していると、薮の中に佇む雌を発見。

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茂みから雄の闘いの行方を見守っているのだろうか。

キビタキをはじめ、森林性の夏鳥は発見するのが難しいイメージだったが、この日はそれが翻された。
渡来初期で警戒心が低いことや、枝葉が芽吹いたばかりで姿を探しやすかったことが原因かもしれな
い。
この日はその他にルリビタキ、コマドリを探したが、こちらはもっと標高を上げないと出会えないよ
うだ。

訪れる度に様々に表情を変える高原の森。
新しい発見の連続が、やみつきになりそうだ。






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by brunneus | 2018-05-06 23:00 | 山梨 | Comments(0)
2018年 04月 02日

ゴジュウカラの森

用事を片付けに、標高1200mの高原へ。

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森や草原はまだ冬景色だが、山には確実に春が訪れている。

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一週間ほど前にドカ雪が降ったはずだが、強烈な春の日差しに照らされて、稜線の雪は急速に解けてい
るようだ。稜線を行く登山者は、もはやアイゼンは必要ないかもしれない。

足元に視線を落とすと、ここにも春が。

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クジャクチョウ。高原の厳しい冬を生き抜いてきた貫禄ある姿。
そして森に入ると、梢から聴き慣れない声が。じっくりとその主を探してようやく発見。

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ゴジュウカラ。
小さい頃に、父に連れられて登った八ヶ岳(どの山かはおぼろげ)で見かけた以来の出会い。夢中で追
い回すが、木の幹をちょこまか動くので大苦戦。
落ち着いて耳を澄ますと、森のあちこちから「フィフィフィフィ」と独特の声がする。静かに木々を見
渡すと、少しずつ姿を発見できるようになった。

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どうやら囀る時は見通しの良い枝などに出てくるようだ。繁殖のための行動なのだろうか。

静かな早春の森にこだますゴジュウカラの声。ゆっくりと歩くだけで心が浄化されるような、こういう
場所が好きなのだ。

下界の有象無象をしばし忘れ、よい気分転換になった。






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by brunneus | 2018-04-02 00:29 | 山梨 | Comments(0)
2017年 09月 05日

願望

ルリボシヤンマの雌は、関東甲信では同属他種と比べ、いわゆる青色型が出現する割合が極端に低い。
しかし、若さを残す個体の中には、斑紋がほんのり青みを帯びて見える個体がある。

先日の山梨で得た雌。  

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この雌も客観的に見れば明らかな通常型だ。しかし不思議なことに、凝視せずに視線を逸らし気味に見
たり、縮小して眺めると、腹部側面の斑紋が青色味を帯びて見えてしまう。
斑紋の彩度が高いことや、周囲の色との組み合わせでそうなるのかも知れないが、「青色型であってほ
しい」という願望も、一役買っているのかも知れない。

青色型が出現する頻度は寒冷地で高いらしいが、関西の低山でも目撃されているので、関東でもチャン
スはあるのだろうか?

完全なる青色を纏った雌に、一度でいいから出会ってみたい。








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by brunneus | 2017-09-05 22:08 | 山梨 | Comments(0)