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トンボの日々

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2018年 05月 29日

滅多にない日

毎年の初夏のルーチンワークは、ムカシヤンマ雌、サラサヤンマ雌、アオサナエ雌に出会うことだが、
昨年は不運と初歩的ミスにより、そのどれも手にすることなく終わってしまった。

そして今年。
先日のムカシヤンマ探索では偶然にも足元から飛び上がるサラサヤンマ雌に出会い、その後に向かった
河川中流域では、これまた幸運なことにアオサナエ雌が雄に捕捉される瞬間に出くわした。

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一日の中で、目標としていた3種の雌に出会ったことになる。ムカシヤンマ雌が旬をやや過ぎてしまっ
たことが心残りだが、その他の成果を思えば御の字だ。
ここまで順調なフィールドワークは年間通して滅多にないだろう。梅雨が来る前に出会いたいトンボを
手に出来て、気持ちにずいぶん余裕が生まれた。

夏を迎える準備が整ったようだ。







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by brunneus | 2018-05-29 21:29 | その他 | Comments(0)
2018年 05月 26日

じっくりとムカシヤンマ

今年は一日野外で動ける日がなかなか確保できないので、仕事前にちょろちょろとフィールドへ出る日
々が続いている。
この日はトンボ仲間から得たムカシヤンマの耳寄りな情報を元に、仕事前に新たな場所へと赴いた。
ポイントに近付くと、車が頻繁に通る車道に早くも姿を発見。

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ムカシヤンマは不思議なトンボだ。
必ずここに来る!という場所にはいないくせに、何故ここに、、という場所で出くわすことが多い。

そしてポイントらしき場所に到着するが、姿が見られない。やはり、、。あるいはポイントを間違えた
か、と周囲を探索するが、見つからない。諦めて最初の場所に戻ると、いつの間に、、。

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馴染みのポイントでは人工物の上に止まる姿ばかりなので、こうして本来の湿地に静止する姿を見ると
新鮮な気持ちになる。ムカシヤンマはこうでなくては。
やがてその雄も何かの拍子にいなくなってしまったが、入れ替わりに梢から降下してきたのは、雌。

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実はムカシヤンマの産卵シーンは初めて見るのだが、ネットを被せることも忘れてしばし見とれてしま
った。

この日は勝手に想像していたほど数は多くはなかったが、久々にムカシヤンマとじっくりと向き合えて
満足。産卵する環境がなんとなく分かった気がするので、いつものフィールドでのムカシヤンマの状況
も見てみよう。








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by brunneus | 2018-05-26 12:37 | その他 | Comments(0)
2018年 05月 23日

二年振り

この時期は晴れると爽やかな風が森を渡り、一年でもっとも過ごしやすい。しかし、人間が感じる快適
さと、昆虫のそれはどうも異なるようだ。トンボで言うなら、乾燥した空気は活性の低下を招く。

サラサヤンマは初夏の里山の代表的なトンボだが、やはりこのトンボも空気中の水分に敏感なようだ。
先日、久しぶりに訪れる湿地に行ってみたのだが、いつもなら木陰に入ったとたんに足元から飛び出す
雄の姿がない。天気は良いが、やや涼しいのとからっとした風が吹いている。
半分諦めの境地で雄が来るポイントで待っていると、「プルル・・・」という翅音と共に、サラサヤン
マの雄が登場。

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しかし、しばらくホバリングするとすぐに、地表の枝に静止してしまう。

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このぶんだと、雌は高望みか、、。
やがて止まっていた雄もついっとどこかへ消えてしまい、いよいよ終わりか、、と撤収を考え始めた時、
雄とは異なる弾むような飛び方をするシルエットが湿地に飛び込んできた。息を殺してじっと動きを追
うと、苔が生えた朽ち木に着地。産卵を始めた。

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見ていると落ち着かず、いかにも不安定な雰囲気だったので、そっとネットを被せる。

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サラサヤンマ雌。
昨年はタイミングが合わず、ついに手にすることができなかった。二年振りに眺めるサラサ雌は、老熟
してはいるものの、どこかジャポニズムを感じさせる上品な美しさは相変わらずだ。

時間があまり取れない今年の初夏はどうもぱっとしない成果だったが、これで調子が上向いてくれると
いい。













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by brunneus | 2018-05-23 01:05 | 埼玉 | Comments(0)
2018年 05月 19日

よくわからない

ヒメクロサナエはムカシトンボの時期に羽化個体は良く見かけるが、成熟した個体がどこで何をしてい
るのか長年の謎だった。
図鑑の記述によると「河川源流部で生殖活動云々」と書かれているので、何度か心当たりの環境を訪れ
てみたのだが、成果は無かった。
梅雨前の貴重な晴れ間をこの小さなサナエだけに費やすのも勿体ないので、熱心に探索する気にはなか
なかなれない。しかし、いつまでも放置するのも気持ち悪い。
そこで先日、既知のポイントを知っているSさんに助けを求めると、嬉しいことに快諾して頂いた。

そして当日。
天気はまずまず、期待を膨らませてポイント入りすると、トンボの姿がない。Sさんも首を傾げるが、
少し気温が低いことと、ポイントの上流から常に冷気が吹き込んでいることが原因しているのかも知れ
ない。
結果は、突然足元に飛来した雌ひとつと、Sさんに譲って頂いた雄ひとつをなんとか手にしただけに終
わった。

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トンボの状況は日替わりで、もとより「採れることが当たり前」とは思っていない。
この日は仕事があったので早めに切り上げたのだが、帰りの道すがら、Sさんのポイントを念頭に、同
じような沢をいくつか遡上してみたのだが、いずれもヒメクロの姿は見当たらなかった。

ヒメクロサナエが現れた環境は特別なものでなく、一見するとどこにでもありふれた風景で、どこにで
も普遍的に棲息していそうに思えるのだが、そう単純な話ではないようだ。

結局、ヒメクロサナエについては未だによく分からない。
さらに地元でも探索したいところだが、その時間を取ることは今年も叶わなそうだ。

貴重な時間を、案内に費やして頂いたSさんに感謝。






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by brunneus | 2018-05-19 00:34 | 東京 | Comments(0)
2018年 05月 16日

健在

5月上旬から近所のルリカミキリの発生木をこまめにチェックしているのだが、いっこうに姿が見られ
ない。姿はおろか、食痕も見つからないのだ。
ついに駆除されてしまったか、、と残念に思っていたのだが、昨日、仕事帰りに立ち寄ってみると、、

いた!

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良く探すまでもなく、ひとつの視界の中にいくつも見つかる。いつの間に、、、。

そして見上げると、、

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レッドロビンの上をふわふわと飛ぶいくつもの影。
活動時間帯である黄昏時だからか、植え込み一帯がルリカミキリのお祭り場と化していた。

今年はついにオオキイロコガネを一回も見ずにシーズンを終え、ルリカミキリまでも、、と寂しい気持
ちになっていたのだが、ルリカミキリ盛況の風景を見て、少し安心した。

国立に、やっと春本番が訪れた。










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by brunneus | 2018-05-16 23:48 | 東京 | Comments(0)
2018年 05月 15日

未熟と老熟

ムカシトンボはゴールデンウィークが旬というイメージだが、その後も5月下旬まで細々と姿が見られ
る。
この時期の老熟個体の色調変化は、雄で特に顕著だ。

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上は4月下旬に得た個体、下は5月中旬の個体。
老熟した個体は一見して黒っぽくなる。その原因は、腹部の黄色斑が、腹背側を除き黒化するからだ。
黒化というより、黒くくすむ、という表現が適しているかもしれない。これは例えば、エゾトンボ、ハ
ネビロエゾトンボ雄の翅胸斑の黒化とは趣を異にするものだ。

大型連休が終わると気持ちは晩春のヤンマやサナエに向き、ムカシトンボのことはいつの間にか忘れて
いる。しかし、去り行く春を見届けに細々と活動を続ける老いたムカシトンボに会いに行くのも、良い
かもしれない。






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by brunneus | 2018-05-15 23:21 | その他 | Comments(0)
2018年 05月 14日

黄昏仕様

数日前。
各地のポイントを巡ったあと、一日の仕上げに、ふと思い付いて静かなムカシトンボのポイントを訪れ
てみた。
既に太陽は尾根の向こうに沈み、あたりは薄暗い。上流から冷気が吹き下ろしてくるので寒くてじっと
していられない。こりゃだめだ、、。と早々に諦めようと思った矢先、下流から黒い影がゆらゆらと接
近いてきて、すぐ下流の茂みの下に消えた。すかさず消えたあたりにネットを振ると手応えあり。

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ムカシトンボ雌。
すっかり老熟して翅も淡い褐色に煙っている。手にした瞬間、違和感を感じたのだが、頭部を見てその
理由が分かった。複眼が黒ずんでいるのだ。

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左が今回の雌。右が別の日に採った雄。
ムカシトンボの複眼は通常は右の個体のように、何とも言えない銀白色なのだが、今回手にした雌は
上半分が黒い。
これは老熟由来ではなく、薄暗い場所で活動しているからではないか、と思うがどうだろうか。

周囲の環境の明るさで複眼の色が変わるのはカマキリやキリギリス類が有名だが、トンボではヤブヤン
マが顕著。ムカシトンボでもこのような色素の変化があるとすれば、面白い。

ムカシトンボとは長い付き合いになるが、こういう発見があるからやめられないのだ。
他の個体でも同じ変化があるのか調べてみたいが、果たして時間を取れるのだろうか、、、。







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by brunneus | 2018-05-14 23:04 | 東京 | Comments(0)
2018年 05月 11日

甲虫2種

久々に太陽が顔を出したので、仕事前の短時間、近場の池へ。

池の近くの草地にはハラビロトンボが群れている。

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時々池に飛び込んでくるのは、クロスジギンヤンマ。

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雌の産卵を少し待ってみたが、時間切れ。

そして帰り道、2種の甲虫に出会った。

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アオマダラタマムシ

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クロカタビロオサムシ

アオマダラタマムシは、初夏の里山で見られる美しいタマムシ。探そうとすると出会えないが、この日
は歩道の手すりに止まっていた。この虫とのいつも出会いはこんな感じ。
クロカタビロはこの場所では初めて確認。近い仲間のエゾカタビロに比べれば少し地味だが、他のオサ
ムシにはないカタビロ独特のいかついフォルムが魅力だ。池の周辺にはキアシドクガの幼虫が蛹化する
ために大量に這い回っていたので、それを目当てに出てきたのかもしれない。

短時間だったが、爽やかな空気を胸一杯に吸い込み、よい気分転換になった。







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by brunneus | 2018-05-11 22:43 | 東京 | Comments(0)
2018年 05月 06日

キビタキの森

前回の訪問から一ヶ月。再び標高1200mの高原へ。

赤岳はさらに雪解けが進み、ほぼ夏の姿に。

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森は芽吹きの真っ最中。東京の山はとっくに濃い緑に覆われているが、これが標高差というタイムトン
ネルなのかも知れない。

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そんな森の中から響く、聞き慣れない地鳴きに耳を奪われる。レンズを覗くと、そこにいたのはこの鳥。

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キビタキ雄だ。

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じっと観察してみると、複数の雄同士で縄張り争いをしているようだ。囀りながら頻繁に背中の黄色い
部分を膨らませる行動が見られた。同種の雄や、雌に対するディスプレイの一種なのだろうか。

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他の雄に気を取られてこちらに気付かないのか、目の前までやってくることも。


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森の中に消えた雄を探していると、薮の中に佇む雌を発見。

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茂みから雄の闘いの行方を見守っているのだろうか。

キビタキをはじめ、森林性の夏鳥は発見するのが難しいイメージだったが、この日はそれが翻された。
渡来初期で警戒心が低いことや、枝葉が芽吹いたばかりで姿を探しやすかったことが原因かもしれな
い。
この日はその他にルリビタキ、コマドリを探したが、こちらはもっと標高を上げないと出会えないよ
うだ。

訪れる度に様々に表情を変える高原の森。
新しい発見の連続が、やみつきになりそうだ。






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by brunneus | 2018-05-06 23:00 | 山梨 | Comments(0)
2018年 05月 04日

天気負け

今日は「所によりにわか雨」という予報だったが、空を見上げると爽やかに晴れている。こんな日に家
で燻るのは勿体ないので、長年通っているクラシカルなムカシトンボのポイントへ。
トンボを始めた頃は多くのトンボ屋で賑わっていた場所だが、今ではすっかり静まり返っている。ムカ
シトンボポイントのトレンドからは取り残されてしまったようだ。

川沿いの道では、あちこちでカワトンボたちが思い思いに日光浴している。

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そしてこのチョウも。

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既に交尾済みのようだ。
この場所では数は少ないものの、毎年必ず見られる。

そしてポイントに到着したが、それを待っていたかのように尾根の上から雲が沸き出し、あたりが薄暗
くなってしまった。岸辺に佇むと、じっとしているのが耐えられないほどに寒い。
これでムカシトンボは望み薄になってしまった。

引き返すのも癪なので、しばらく待ってみる。

一時間経過。ふと気配を感じて下流を見ると、待望のシルエットが、、。

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ゆっくりと岸辺を探索しながら上流へ消えていった。
追加を待つが、ますます寒くなってきたので撤収。

ムカシトンボは天気負けすることがよくある。
平地で晴れていて、意気込んでポイント入りした途端に雲が湧き出て太陽を隠す。まさに今日はそのパ
ターンだった。

連休は残す所2日。
もう一度訪れることができるといいが、、。







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by brunneus | 2018-05-04 23:56 | 東京 | Comments(2)