トンボの日々

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2018年 09月 29日

10年振りの大阪

シーズン末期なのであまり期待していなかったのだが、メガネサナエのポイントで一匹だけ採れたのが、
このトンボ。

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オオサカサナエ。
雌の産卵を密かに期待していたのだが、甘かったようだ。雌の休息場所とされるポイントにも何度か探
しにいったが、そこにはウスバキトンボしかいなかった。
10年振りなのでオオサカサナエの印象など覚えていなかったが、手にしてみると小振りで、メガネサ
ナエと比べると腹部が太短く、「ぽっちゃり」体型。尾付属器が短いのも、ぽっちゃり効果を高めてい
るようだ。

もっと早く訪れれば、オオサカサナエの数も多かったのだろうが、仕方がない。10年振りに手に出来
ただけでも、幸運に感謝だ。

来年も行く機会があるだろうか。







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by brunneus | 2018-09-29 01:05 | その他 | Comments(0)
2018年 09月 25日

夢の渚2018

どうも近年、馴染みのメガネサナエのポイントが芳しくないので、今年は見切りを付けて近くの海へ。

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ここを訪れるのはちょうど10年振り。ぼんやりと白く霞む風景も当時のままだ。

さっそく砂浜を注視しながら歩くが、目的の姿が見えない。まさか外したか、、と思ったその時、波打
ち際をホバリングするシルエットが目に飛び込んできた。

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メガネサナエ雄。そよと吹く向かい風を受け、独特の前傾姿勢でホバリングしている。よく見るとその
先でも縄張り争いする姿。良かった。今年も安定して発生しているようだ。
雄たちはひとしきり飛び回ると、まるでヘリコプターが着地するように、すっと砂浜に静止する。その
隙を見てそっと近付くのだが、気配に異様に敏感で、なかなか近寄らせてくれない。抜き足差し足で接
近を試みても、あと一歩の所でふわっと飛び立ってしまう。まるで春のアオサナエ雄のようだ。
しかし、沖合いをパトロールして戻って来る際や雄同士の闘争の後などには、無頓着と言っていいほど
近くに静止することがある。

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この個体も、そんな無頓着状態の雄で、足元に止まったときのもの。

そして午後。
雄の観察にも飽きてきた頃に、様子がおかしな個体を発見した。

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砂地に踏ん張り、翅をさかんにばたつかせている。これはもしや、、。
側面に回り込んでみる。

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やはり。産卵に訪れた雌が、卵塊を作っているのだ。
じっと見ているとやがてぱっと飛び立ち、打ち寄せる波にちょんと腹端を付けてまた砂浜に静止。すぐ
にまた飛び立ち、、と同じことを繰り返している。確か10年前にも見た記憶があるが、この場所のメ
ガネサナエは本当に風変わりな産卵をするものだ。

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メガネサナエをこんなにじっくりと余裕を持って眺めたのは何年振りだろう。
勇ましい姿でホバリングする姿、スリムな引き締まった身体の先に大きく広がる腹端のフォルム。個人
的には、メガネサナエ属はサナエトンボ科随一の恰好良さを持っていると思う。

10年前に見たメガネサナエ舞う夢の渚は、この日も良い夢を見させてくれた。
ヒガンバナが咲き乱れる農村風景を、充実感に包まれながら駅へと向かった。






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by brunneus | 2018-09-25 00:19 | その他 | Comments(0)
2018年 09月 23日

真の青色

ルリボシヤンマ属の雌は、様々なカラーバリエーションが楽しめるグループだ。
例えばオオルリボシヤンマ。一口に「青色型」と言っても、いくつかのパターンがある。

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ここでは複眼に注目してみる。
上に挙げた3匹はどれも「青色型」の範疇に入ると思うが、複眼の色彩を見ると、一番右の個体は黄色
型とほぼ同じ緑褐色。真ん中の個体は中間型で、少し青味が入っている。一番左はほぼ完全な青色。雄
と同様の色だ。一番左の個体は昨年信州で得た個体だが、今年はまだそのそうな雌に出会えていない。

複眼まで青い雌。これこそ「真の青色型」と勝手に名付けているのだが、今年の残り少ないシーズンで
はたして出会えるのだろうか。






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by brunneus | 2018-09-23 00:21 | その他 | Comments(0)
2018年 09月 18日

不活性

そして肝心のマダラヤンマ。

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日中は殆ど飛んでいる姿を目にすることはなく、こうして抽水植物の茂みの中でひっそりと静止してい
る個体を時々見かけた。
夕方近くになり、ぽつぽつホバリングするようになり雌への期待が高まるが、いくら池を巡回しても産
卵する雌に出会わない。たまに交尾態が遠くを飛ぶのを目撃する程度で、この日は日没後の黄昏飛翔も
全くと言っていいほど見られなかった。

この日唯一手に出来た雌。

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抽水植物をかき分けたその先に、交尾態のままぐるぐると旋回していたもの。この出会いが無ければ、
雌を手にすることなく撤収するところだった。

人間の脳は自分に都合良くできているので、どうしても過去の良い経験を優先しがちだ。しかし自然相
手の場合それは勝手な人間の都合であり、当たり前だがそうそう良い経験など出来るわけがない。冷静
に思い出してみると、むしろ成果無しのほうが多いことに気付く。

この日はたまたまマダラヤンマが不活性な日に当たってしまったようだ。
僅かな成果でも有り難いと思うことが、自然相手の趣味を長続きさせる秘訣かもしれない。






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by brunneus | 2018-09-18 11:06 | その他 | Comments(0)
2018年 09月 16日

オオルリまみれ

マダラヤンマを見に、一年振りに訪れる池へ。
天気は晴れて気温も高く、申し分ないマダラヤンマ日和だ。

岸辺に立つと、さっそく頭上を何匹ものオオルリボシ雄が出迎えてくれた。

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静かに岸辺を歩くと、「かさっ」という微かな翅音と共に、水面をホバリングする姿。

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オオルリボシ雌の警戒飛翔。
ここで下手に動いて刺激を与えてしまうと一目散に逃げてしまうので、動きを止めてじっと見守る。
やがて警戒を解いた雌は、足元の枯れた水草に着地して落ち着いて産卵を始めた。

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さらに岸辺を歩くと、密生した抽水植物の中からも翅音。そっと覗くと、ここにも雌の姿。

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そしてそのすぐ向こうでも、茂みの中から雌が飛び出し、抽水植物に静止。いわゆる産卵後休止という
やつか。

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この日は、これ以降午後にかけて、多くの雌の産卵を見ることができた。
昨年訪れた日はオオルリボシが少ない印象だったが、今回は当たりだったようだ。

産卵の画像は黄色型だが、この日手にした雌は青色系のものが殆どだった。

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やはりヤンマは青色型雌が断然美しいと思う。
例年は黄色型と半々程度の比率なのだが、出会った雌がたまたま青色が多かった、ということなのか、
それとも年による発生率に偏りがあるのか、、。
例えば、「暖冬の年の翌年は青色型が増える」などどいう規則性があるとすれば、なかなか面白いと思
う。

オオルリボシヤンマにまみれて過ごした一日。
二年分くらいは見た気がするので、お腹がはち切れそうになるくらいの満足感を味わった。








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by brunneus | 2018-09-16 10:48 | その他 | Comments(0)
2018年 09月 12日

久々

都内のタカネトンボの池。
今年は8月下旬に初めて訪れたのだが、タカネトンボは少なく、常に飛んでいるはずのルリボシヤンマ
も全く見なかった。たぶん、暑過ぎたのだろう。

9月に入っても暑い日が続いたが、涼しい風が吹いた日、再び訪れてみた。

まず木陰の岸辺を確認。しばし待つと、見慣れたシルエットが見えた。

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タカネトンボ。雄一匹だけだが、几帳面に岸辺を周回している。

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せかせかと飛ぶ雄を眺めつつ目的の雌の産卵を待つが、一向にやってこない。雄も昨年はひっきりなし
にやってきては争いを繰り広げていたが、今日は周回するのは一匹だけ。その雄も、何かの加減で池を
飛び出したきり、戻ってこなかった。どうもこの池では、今年はタカネトンボが不作のようだ。

タカネは消化不良だったが、そのかわりこんなトンボを手にすることができた。

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オオルリボシヤンマ。

昨年、この池で雌は手にしていたが、都内産の雄を手にするのは二回目。前回は10年以上も遡る。
都内のオオルリボシは、個人的な相性がすこぶる悪い。目撃情報を元に訪れ、空振りした経験は数知れ
ない。都内に本当にオオルリボシがいるのかさえ、確信が持てなくなった時期もあった。
それは現在でも変わらないが、今日は運が良かったようだ。

秋雨前線が本州に居座っているので、なかなかフィールドに出られない日々が続いている。次の晴れ間
は一気に季節が進んでいるかもしれない。








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by brunneus | 2018-09-12 14:51 | 東京 | Comments(0)
2018年 09月 08日

何故?

マルタンヤンマ雄の「秋モード」真っ盛りだが、そんな中で手にした雄。

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左側の翅はほぼ欠損が無いのに対し、右側の翅だけがボロボロ。
老熟したトンボはバランス良く?両方の翅が欠けるものだが、この雄は何故片方だけがこんな状態にな
ってしまったのだろうか。
込み入った茂みの中を飛んだり、雄同士の闘争(マルタンの激しい闘争が想像できないが)、雌を捕捉
した時などに欠損した感じではない。鳥などに突かれたとしても、わざわざ片方の前後の翅だけ丁寧に
同じくらい突くのも考えにくい。

今の所の最有力候補は、「クモの巣にひっかかった」案ではないかと思う。
片方の翅だけクモの巣にかかってしまい、必死でもがくうちに粘着糸に絡んだ部分を残して脱出成功、
という想像だが、、、。

手にしたトンボの様々な変化で、その個体の生き様を想像するのも、またトンボ採りの楽しみだと思
う。







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by brunneus | 2018-09-08 10:57 | その他 | Comments(0)
2018年 09月 04日

無筋→背筋

先日のウチワヤンマの池。
岸辺のヒシの上を良く見ると、ちらちらと青いイトトンボが飛び交っている。

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以前ここに未見のオオイトトンボを求めてやってきて、首尾よく発見、家で撮影してみると、ムスジイ
トトンボに化けていたことがあった。そもそも、クロイトトンボ以外のParacercion属の識別法なんぞ、
頭に入っていないのだ。

この日も、岸辺の青いイトトンボはムスジイト、と信じて疑わず、改めて撮影するために雄一匹のみ持
ち帰った。そして撮影。

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どうも違和感があったので、よくよく調べてみる。

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大きな三角形の眼後紋、上から見て左右に開き、側面から見ると下付属器よりも明らかに長い上付属器。
肩黒条中の明瞭な淡色条、、。

これはどうやらムスジではなく、セスジイトトンボのようだ。セスジイトは、都内ではどこに行けば見
られるのかさっぱり見当も付かず、Paracercion属の中では撮影は一番後回しにしていた種だった。
この日は連結態もいくつか見られたのだが、ムスジイトとばかり思って無視していたのが痛恨の極み。

シーズン中にもう一度行きたいが、時間が取れるのだろうか、、。









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by brunneus | 2018-09-04 17:13 | 東京 | Comments(0)
2018年 09月 01日

団扇の日

多摩地域では出会いが少ないウチワヤンマを見に、数年振りに訪れる名産地へ。
シーズンも末期だが、現地に到着した瞬間に、さっそく勇ましい姿が。

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さすが多産地、数十mごとに、ぽつり、ぽつりと岸辺の枝に止まる姿が見られる。面白いのは、近付く
そぶりを見せただけですーっと逃げてしまう個体と、このように限りない接近を許してくれる個体がい
ること。

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雄は難なく見られたので、次は雌、、ということになるが、そう簡単に交尾態が目の前に現れてくれる
はずもない。昔あった雌が集結するポイントも環境が改変されてしまい、期待できない。

そんな時、ふと頭上を見上げてみると、、

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意外と身近な場所にいたようだ。これ以外にも、少し奥まった所で複数の雌が休む場所を発見。
最初の目的をあっさり遂げてしまったので、密かに狙っていた虫を探すが出現せず。

時間が余ったので、大きく移動してマルタンヤンマでも見に行こうとも思ったのだが、おりからの猛暑
でバテてきたので、大人しく撤収することにした。

短時間の滞在だったが、相変わらずの光景が見られて安心。

さて、暦は秋に突入。シーズンはいよいよ終盤に差しかかってきた。






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by brunneus | 2018-09-01 00:36 | 東京 | Comments(0)