トンボの日々

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2018年 10月 28日

コノシメの池

めっきり冷え込んだ10月。
カトリヤンマの記録がある都内南部のポイントを訪れたが、気配すら確認できず。
そのかわり、ポイント近くにある人工的な池で、思いがけずコノシメトンボの産卵シーンに出くわした。

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雰囲気が違うペアが飛来。これはネキトンボ。

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コノシメトンボの記憶を辿ると、行きつけのオオルリボシヤンマのポイントで時々見かける程度で、一
度に沢山の個体が飛び交う光景は見たことがなかった。
この池は護岸に囲まれ、抽水植物が全くない。トンボ的には限りなく零点に近い環境にも関わらず、コ
ノシメントンボで賑わっている光景は意外だった。底に豊富に溜まった泥や藻が鍵なのかも知れない。

そして今日。
ふと思い出し、駅前に行くついでに一橋大学構内の池を訪れてみた。

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ここもコノシメトンボで大賑わいだった。
この池も見るからに食指が動かない環境だが、やはり水中には藻が豊富にある。
どうやらコノシメトンボは、水中環境が整っていさえすれば、外観には全く拘りが無いようだ。

今までアカトンボ属は一部の種を除いてあまり関心を持ってこなかったが、ファインダーを通して観察
してみると新たな発見があり、楽しい。

もうしばらく近所のコノシメポイント通いを続けてみよう。







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by brunneus | 2018-10-28 21:22 | 東京 | Comments(2)
2018年 10月 18日

ルリボシの日

10月上旬のある日。
ルリボシヤンマに思うように出会えないので、秘密の池へ。

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ルリボシヤンマの産地は、このヤンマの性質上、アプローチにひと汗もふた汗もかかされることが多い。
しかしこのポイントは、到着までに一滴の汗もかかずに済む、という自分にとって理想的な場所。
しかも「ルリボシヤンマの棲息地です」という看板を立てたいほどの、典型的で、お手本のような環境。
こんな理想的環境でルリボシがいないはずもなく、今まで外したことは無い。この日も到着するなりホ
バリングする雄が出迎えてくれた。

しかし目的は雄ではなく、産卵する雌の撮影。岸辺を歩き出してほどなく、足元からかすかな翅音。
そっと覗いてみると、、

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発見。
これは幸先がいい。
この雌は産卵意欲が旺盛で、こちらの気配も気にせず、一心不乱に産卵していた。

最初の雌が去ってからしばらく音沙汰がないので岸辺を巡回すると、今度は足元に!

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池の隅々までぬかりなく監視していたつもりではあったが、この雌の飛来に全く気がつかなかった。
ヤンマの雌には、いつも一瞬の隙を突かれる。

さらに少し離れた場所からも翅音。

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西日を受けて産卵するルリボシヤンマ。深まる秋の象徴的な風景だ。

この日は多くの雌たちが産卵に飛来し、心行くまで彼女らの姿を眼とレンズに焼き付けることができた。

秋の目標であるルリボシヤンマの撮影が出来たことで、急速にトンボに対する欲求が満たされつつある。
そろそろ意識がトンボから鳥へ移り変わる時が来たようだ。







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by brunneus | 2018-10-18 00:33 | その他 | Comments(0)
2018年 10月 12日

キトンボの日

成果が出ないルリボシヤンマ探索から気分一新。
好天予報をしかと確認して、アクセスが非常に楽なキトンボの多産地へ。この場所はオオルリボシヤン
マの多産地でもあったのだが、今はその面影もない。

到着早々、さっそく足元の岸辺にキトンボのペアが飛び込んできた。

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ひとしきり産卵すると、やがて雄は連結を解き、警護飛翔のもとで雌の単独産卵に移行する。

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これを皮切りに次々にペアは飛来してくるのだが、直線的な岸辺で産卵するものは殆どなく、岸が入り
組んで草が茂ったような場所に好んで飛び込んでくる。これでは背景がすっきりしたアングルが取れな
い。
どう撮ったら良いか攻めあぐねていると、ようやくオープンスペースにやってきたペアを発見。

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シャッターだけは沢山切るのだが、未熟な腕ではこれが限界。
産卵ペアを追い回すのに疲れて、ふと気配を感じて背後の岸辺を覗いてみる。

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そこには静かに交尾するペアが佇んでいた。

一時間ほどすると次第にキトンボたちの活動が次第に低調になっていったので、ポイントを後にした。
キトンボ撮影の合間に目撃したオオルリボシヤンマは、雄雌1匹ずつ。数年前にあれだけいたオオルリ
ボシたちは、いったいどこへ行ってしまったのだろう。
キトンボが湧いてくるほど沢山いる、ということは、水質に関してはお墨付きなはずだ。ヤンマの産卵
基質もふんだんにある。出てきてくれた雄と雌に、離れてしまった理由を聞いてみたい衝動に駆られた。

何はともあれ、今年も沢山のキトンボ達に囲まれた贅沢な一時間を過ごせた。
来年再び訪れた時に、オオルリボシヤンマが戻ってきてくれていれば、何も言うこともない。






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by brunneus | 2018-10-12 01:53 | その他 | Comments(6)
2018年 10月 08日

春と秋

ルリボシヤンマの雌を求めて、都内の谷津を訪れた時のこと。
岸辺でじっと雌の飛来を待っていると、待望のシルエットが舞い降りて、足元で産卵を始めた。さっそ
くファインダーを覗くと、、

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そこにいたのは目的のルリボシではなく、オオルリボシだった。
オオルリボシは撮り飽きているが、貴重な都内産の雌だ。丁寧にその姿をレンズで追っていると、オオ
ルリボシ雌の背後に、別のヤンマらしきトンボが降り立った。

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一瞬、脳内のデータベースが「該当種なし」と回答する。無理もない。そのヤンマは、とうの昔にシー
ズンを終えているはずのクロスジギンヤンマだったのだ。

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春のヤンマと秋のヤンマのツーショット。なかなか見られない風景ではないだろうか。

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クロスジギンの雌も、頻繁に場所を変えながら接近し、しまいにはすぐ目と鼻の先で産卵している。
以降、1時間近くに亘って、2種のヤンマは一心不乱に産卵に勤しんでいた。

クロスジギンヤンマは春に個体数が多いヤンマではあるが、山間部では秋にも時々目にする。水温の関
係か、2化しているのかは分からないが、平地と山間部で発生パターンが変わるのが興味深い。

この日はルリボシヤンマこそ姿を見せなかったが、思わぬサプライズで充実した一日となった。








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by brunneus | 2018-10-08 00:19 | 東京 | Comments(0)
2018年 10月 04日

掴みどころのない

最近は、貴重な晴れ間がある日には近場のルリボシヤンマとタカネトンボのポイントを巡っている。

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何箇所か既知のポイントがあるのだが、安定して見られるのは一箇所だけ。
特に埼玉南部の谷津にあるポイントは、知った当初はそれこそルリボシ天国、タカネ天国と言っていい
ほどの個体数に圧倒されたものだ。しかし6年程前から個体数が激減、ここ数年足が遠のいていたのだ
が、今回久しぶりに訪れてみても状況は変わらず。弱々しく飛ぶアカネと、ケラの声が寂しく響く相変
わらずの貧相な風景だった。環境は全く変わっていないし、そう遠くない場所では安定して発生してい
るので、この場所での激減は不可解だ。ルシボシヤンマやタカネトンボが嫌う決定的な要因があるのか
もしれない。
いっぽうで、意外な場所でこの2種に出くわす経験を何度もしているので、人知れず増加している場所
もあるのだろう。

掴みどころのない秋のトンボ2種。
今年も何も掴めずにシーズンが終わりそうだ。






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by brunneus | 2018-10-04 12:55 | 関東 | Comments(0)
2018年 10月 01日

5年振り

例年、都内西部のマルタンは9月中旬を過ぎるとぱたりと姿を見かけなくなる。
今年の秋は雨が多い。マルタンが終わる前にもう一度姿を見ておきたくて、悪天の隙をついて、とって
おきのポイントを訪れた。
マルタン雄は1匹だけ飛んでくれたが、終了間際、岸辺を黒いトンボがゆっくりと行き来しているのが
目に入った。殆ど視界が利かないので良く見えないが、マルタン雄にしては黒すぎる。眺めるうちに、
ある確信に変わった。
狙いを定めてさっと竿を振ると、微かな手応え。ネットから取り出すと、やはり!


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エゾトンボ雄。
この場所で最後にエゾトンボを手にしたのは2013年。実に5年振りだ。
個人的な印象では、都内のエゾトンボは山沿いや丘陵地沿いの湿地を点々としながら細々と世代を繋い
でいるのだと思われる。この場所では2012年、2013年と連続して見られたが、その後全く見て
いない。ついに絶えたかと思っていたが、どこからともなく再び飛来したようだ。この日、どう見ても
エゾトンボ雌らしきシルエットのトンボが高空を摂食するのを目撃したので、数年後、彼らの子孫にま
た出会えるかもしれない。

今年のマルタンは尻すぼみに終わったが、思わぬ外道に嬉しくなった。






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by brunneus | 2018-10-01 21:55 | 東京 | Comments(0)