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トンボの日々

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2019年 04月 29日

知らないことばかり

連休はどこへ行っても混んでいるし、トンボも半端な時期なので、この日は駅前に買い物に行くついで
にカメラを持って一橋へ。
噴水広場は家族連れで賑わっているが、奥へ行けば人影もまばらで、静かな森の梢を渡る風の音が心地
いい。
目の前のクヌギからヒヨドリを太らせたような鳥が数羽飛び立ち、向かいの幹に止まった。

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アオゲラ。青葉がとても良く似合う。
カメラで追っていると、すぐ先のアカマツから奇妙な声が響いた。初めて聞く鳴き声で、鳥には違いな
いが、種類が全く想像できない。あえて形容するなら、ワカケホンセイインコの声色で、ムクドリのぐ
せりのような、複数音節の声。
ちょうど渡りの時期だし、未だ見ぬ夏鳥か、と色めき立ち、声のする方向に忍び足で近付くと、、。

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そこにいたのはアオゲラだった。しばらく見ていると、やおら上体を反らせて例の声。

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これを幾度か繰り返していた。
アオゲラの声を言えば、「ケッ、ケッ」という地鳴きか、「ピョー、ピョー」という囀り?しか聞いた
ことがなく、インターネットで調べても、今回のような声を記述は見当たらなかった。
その行動からは明らかに同種の同性、もしくは異性に対するディスプレイだと思うが、どんな意味があ
るのだろうか。
ディスプレイと言えば、キツツキ類はドラミングをよくするらしいが、ここでは一度も聞いたことがな
い。コゲラならともかく、大柄なアオゲラともなればかなりの音量で響き渡るので、すぐ気がつくはず
だが、、。

アオヤンマ、アオサナエ、そしてアオゲラ。
昔から何故か緑色の生き物には目が無く、アオゲラも憧れの鳥だった。そんな憧れの鳥を身近に観察で
きる、恵まれた場所に住んでいるが、アオゲラのことは、まだまだ知らないことばかりだ。もう少し頻
繁に観察してみよう。





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by brunneus | 2019-04-29 14:28 | 東京 | Comments(0)
2019年 04月 26日

渋色2019

蒸し暑い春の夜。
国立駅を出ると、そこかしこからクビキリギスの鳴き声が響いている。歩きながら今年一番の合唱に耳
を傾けていると、ひとつだけ違う音に気付く。
クビキリギスが「ジー・・・」だとしたら、「ジャー・・・」もしくは「ギー・・・」と聴こえる音。
ちょうど歩道に近い植え込みから聴こえてくるので、立ち止まって音の出所を探る。
街灯に透けた茶色い翅。いた。

そっと手を伸ばし、手の平に包み込む。

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シブイロカヤキリ。カヤキリをそっくりミニチュア化したようなフォルムは、いつ見ても魅力的だ。
この日は、これ以外にも数個体の鳴き声が聴こえた。
大学通りでシブイロカヤキリを発見してから数年経つが、未だに数十m四方の狭いエリアからしか見つか
らないのは何故だろう。大学構内の奥地にもいるのかもしれないが、夜に侵入する勇気はない。

ここのシブイロは、多摩川方面からの飛来個体と思われる。実際、谷保天満宮の崖下で過去に複数鳴き声
を確認している。時間があれば「本拠地」である多摩川近辺も探索してみたい。






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by brunneus | 2019-04-26 13:36 | 東京 | Comments(0)
2019年 04月 24日

三度目の正直

高温晴天の日。
仕事前の小一時間、三たびムカシトンボのポイントへ赴いた。

到着して一息つくと、青空に独特のシルエット。

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日向に立つと、太陽光がじりじりと額を灼く。
これだけ気温が高いと活性が上がるのだろう。次々にムカシトンボが飛び出した。
空間を一直線に飛び去る個体、空中に浮遊する小虫を目がけてつつくようにホバリングする個体。
木立の上をミナミヤンマのように悠々と旋回する個体があるかと思えば、地面すれすれを縦横に飛び回
る個体もある。

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短時間だったが、春の陽光を浴びながら思い思いに飛び回るムカシトンボを、じっくりと観察できた。
これでようやく今年のシーズン開幕を迎えることが出来た。

そして狂気の季節が始まる。






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by brunneus | 2019-04-24 01:02 | 東京 | Comments(0)
2019年 04月 21日

2連敗

前回の失敗から数日。
予報は晴れだが、休日にぶつかった。ライバルが多そうなポイントは避け、久々に訪れる場所へ。
天気は申し分ないが、気温が低く、あまり良いコンディションとは言えない。

正午過ぎ。ようやく待望のシルエットが頭上を舞うが、すぐに高い木の梢に止まってしまう。

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飛び出しては上空を一周して静止を繰り返し、採集チャンスはゼロ。
この日も手にすることなく時間切れで撤退、、。

近くのポイントに入っていた仲間に聞くと、やはり飛びが鈍かったようだ。

今年は、頭上を飛び交うムカシトンボの摂食飛翔を見ないままのシーズンスタートとなりそうだ。






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by brunneus | 2019-04-21 15:59 | 東京 | Comments(0)
2019年 04月 17日

フライング

インターネット上では、関東でのムカシトンボ羽化の報がちらほら。
今年の桜の開花状況を考慮に入れて、開幕第一戦は、昨年より4日ほど遅く設定した。

頭上を見上げると、芽吹いたばかりの若葉が青空に映える。

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道すがら、足元をちらちら飛ぶのは、トラフシジミ、スギタニルリシジミなどの早春のチョウたち。

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そしてポイント着。

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逆光にふわふわ浮かぶカゲロウを眺めながら、ムカシトンボが飛ぶのを待つ。

10分、20分、1時間、、、、。

いっこうにそれらしき姿は登場しない。
結局、この日はムカシトンボが飛ぶ光景を目にすることができなかった。
どうやら、このポイントではまだ少しだけ早かったようだ。

帰りの駅のホーム。
聞き覚えのある声がするので見上げると、頭上の電線にイソヒヨドリ雄が。

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自分にとってこの鳥は、那覇空港に降り立ち、高速バスに乗るために外に出たときに最初に出会う鳥だ。
希望と狂気に満ちた、南方遠征のスタートを告げる鳥。
そんな鳥に春浅い片田舎の駅で出会うと、なんだか不思議な気持ちになる。

陽光を浴びて摂食飛翔するムカシトンボに、今年は無事に出会えるだろうか。










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by brunneus | 2019-04-17 12:41 | 東京 | Comments(0)