トンボの日々

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2018年 04月 14日

開幕

4月上旬に、関東で早くもムカシトンボ羽化の知らせを見た。国立駅前ではダビドサナエ雌の死骸も発
見。トンボの出現も記録的な早さで進行しているようだ。

数日前。
高温晴天の予報を見て、日中の数時間、ムカシトンボの産地を訪れてみた。例年より一週間ほど早いが、
今年は期待できるかもしれない。

周囲の山肌は、鮮やかな新緑に萌えている。

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思うに、落葉広葉樹の新緑は、モミやスギの針葉樹の深緑と対比されて、初めてその美しさが際立つの
だと思う。

林道に入ると、そこここに春の虫が。

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そしてポイントに到着。
白く霞む空を睨むことしばし。ツー、、、と細い棒が視界を横切った。やはりいた!
最初の個体を目で追うと、別の角度からもう一匹が、、。そしてさらにもうひとつ。
ムカシトンボの摂食飛翔は独特だ。一定の速さで、まるで何かに牽引されるように一直線に飛ぶ。そし
て時々思い出したように急旋回して、再び直線飛行。時々ふわっと上昇し、空中に漂うカゲロウをキャ
ッチする。
以降二時間ほど、周囲の林から次々にムカシトンボが飛び込んでくる光景をじっくり堪能することがで
きた。

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毎年恒例のムカシトンボ詣から、狂気の季節が始まる。







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# by brunneus | 2018-04-14 01:33 | 東京 | Comments(0)
2018年 04月 08日

あべこべ

昨日。
駅前に行くついでに、鳥見をしに一橋大学へ立ち寄ったのだが、そこで思わぬ副産物が。

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キマダラミヤマカミキリ。
今年は気力が無くてスギカミキリ探索をまともにしていないのだが、スギカミキリよりも先にキマダラ
ミヤマを手にするとは、、。キマダラミヤマは本来、初夏によく見るカミキリのはずだが、順番があべ
こべだ。

今年は国立の桜の満開がかつてなく早く、それに合わせてツマキチョウ、ビロウドツリアブなどの春の
虫の出現も早かった。しかしクビキリギスだけはいっこうに鳴き出さず、やっと一昨日の夜その声を聞
いた。

季節は一様に進行しているようで、細部を見ると微妙なゆらぎを持ちながら動いている。
今年は、ムカシトンボを手に出来るのはいつになるのだろうか。











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# by brunneus | 2018-04-08 01:18 | 東京 | Comments(0)
2018年 04月 02日

ゴジュウカラの森

用事を片付けに、標高1200mの高原へ。

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森や草原はまだ冬景色だが、山には確実に春が訪れている。

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一週間ほど前にドカ雪が降ったはずだが、強烈な春の日差しに照らされて、稜線の雪は急速に解けてい
るようだ。稜線を行く登山者は、もはやアイゼンは必要ないかもしれない。

足元に視線を落とすと、ここにも春が。

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クジャクチョウ。高原の厳しい冬を生き抜いてきた貫禄ある姿。
そして森に入ると、梢から聴き慣れない声が。じっくりとその主を探してようやく発見。

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ゴジュウカラ。
小さい頃に、父に連れられて登った八ヶ岳(どの山かはおぼろげ)で見かけた以来の出会い。夢中で追
い回すが、木の幹をちょこまか動くので大苦戦。
落ち着いて耳を澄ますと、森のあちこちから「フィフィフィフィ」と独特の声がする。静かに木々を見
渡すと、少しずつ姿を発見できるようになった。

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どうやら囀る時は見通しの良い枝などに出てくるようだ。繁殖のための行動なのだろうか。

静かな早春の森にこだますゴジュウカラの声。ゆっくりと歩くだけで心が浄化されるような、こういう
場所が好きなのだ。

下界の有象無象をしばし忘れ、よい気分転換になった。






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# by brunneus | 2018-04-02 00:29 | 山梨 | Comments(0)
2018年 03月 23日

灯台下暗し・その2

数日前。
いつものように空き時間に一橋大学構内を散策していると、少し先の薮から褐色の鳥が飛び上がり、
エアコンの室外機の手前に止まった。遠いのに加えて全く絵にならない場所だが、ここではまだ見たこ
とがないカシラダカにも見えたので、とりあえず証拠写真を一枚。

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この直後、鳥はどこかへ消えてしまったのだが、画像を眺めるうち違和感が沸き上がる。カシラダカに
しては、妙に黄色いのだ。まさかミヤマホオジロの雌だろうか?帰宅後に図鑑と照らし合わせてみる。

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左:カシラダカ雌 右:ミヤマホオジロ?雌

カシラダカに対しての相違点3つ。

①眼から後ろに流れる淡色部が後頭部で広がって、やや黄色味を帯びている
②目の先に濃色部がある
③喉の部分に黒条が殆ど無く、黄色味を帯びている。

それ以外の識別点は残念ながら写真が不鮮明すぎて不明だが、こうして比べてみると、ミヤマホオジロ
である可能性がぐっと上がったように感じる。

ミヤマホオジロは、どちらかというと山沿いで見られる鳥で、都内では八王子の山沿いに有名ポイント
がある。平野部の住宅地に囲まれた林で見られるものなのだろうか。あるいは渡りの途中に立ち寄った
個体なのかもしれない。
国立市一橋大学。訪れる度に発見がある、なかなか面白い場所だ。






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# by brunneus | 2018-03-23 23:15 | その他 | Comments(0)
2018年 03月 09日

灯台下暗し

数日前。
ふとした思い付きで、仕事前に近所の一橋大学にカメラを持って寄ってみた。
到着してほどなく、頭上から「プチプチ、パキパキ」と聴きなれない音がする。見上げて息を呑んだ。

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イカルの群れ。
音の正体は、イカルの群れがイロハモミジの実を巨大な嘴で砕く音だったのだ。ざっと見ただけでも、
一本の木に20羽以上いそうだ。

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こちらがじっと眺めているのも気にせず、一心不乱に実を啄んでいる。15分くらいこの状態が続いた
が、何がきっかけか、突然「キョッ」と口々に短く叫んで、森の向こうへと飛んで行ってしまった。

初夏に雑木が茂る山に行くと、谷の向こうから長閑な声が響いてくる。もしくは頭上を数羽の群れで波
状飛行しながら飛び去る。これが個人的なイカルの記憶だ。
そんな「山の鳥」が、国立駅前のど真ん中で見られるとは思ってもみなかった。いつかはじっくり観察
してみたかったが、まさに灯台下暗し。

冬の間定着していたのか、それとも山への移動中に立ち寄った群れなのか、、。
時間があればまた訪れてみよう。







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# by brunneus | 2018-03-09 00:36 | その他 | Comments(0)